プロパンガス会社の選び方を解説。適正価格でガス代を少しでも安くしよう

プロパンガス会社の選び方 -プロパンガス料金の相場、適正価格はいくら?-

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ガス代を節約し家計の負担を減らそう

プロパンガスは「どこでも利用できる」「災害時に復旧が早い」などのメリットはあるものの、その料金の高さに悩まされている方も多いのではないでしょうか。特に、家族が多い世帯・冬場にガス暖房機器を利用している世帯では、少しでもガス代の負担を抑えたいところ。

本特集では、プロパンガスの料金が高い理由と適正価格について解説するとともに、プロパンガス会社を切り替える場合の賢い選び方、チェックポイントなどをご紹介します。本特集を参考に、より安いプロパンガス会社への切り替えを検討してみましょう。

プロパンガス会社ごとに異なるガス料金

ガスコンロの画像

ガス料金は、契約するプロパンガス会社によって大きく異なります。また、同じプロパンガス会社でも、供給エリアやそれぞれの家庭ごとに料金が異なることも。なぜ、そのようなことが起こるのでしょうか。

その理由は、プロパンガスが都市ガスのような「公共料金」ではなく、ガソリンなどと同じ「自由料金」だからです。つまり、プロパンガス会社は自由にガスの価格を決めることができます
そのため、ご自身の家庭のガス料金が適正なのか、そうでないのかを、まず知らなくてはなりません。

プロパンガスの適正料金を知ろう

プロパンガスは、都市ガスの2.2倍のエネルギー(熱量)を持っています。飲食店などでは、強い火力を使って調理するために敢えてプロパンガスを使用していることも珍しくありません。
プロパンガスの適正料金を求める場合は、都市ガスの価格と単純に比較するのではなく、この「熱量差」を加味して都市ガスの従量料金単価を2.2倍にして計算します

  • プロパンガス料金の内訳

プロパンガス料金=基本料金+従量料金(1m³単価×ガス使用量)+消費税

  • プロパンガス適正価格の求め方

プロパンガスの適正料金=同エリアの都市ガス料金×2.2

プロパンガス料金の適正価格と平均価格を比較(関東エリア)

使用量 適正価格
(1m³単価)
平均価格
(1m³単価)
基本料金 1,500円 1,751円
5m³ 2,900円
(280円/m³)
4,438円
(537.4円/m³)
10m³ 4,300円
(280円/m³)
7,066円
(531.5円/m³)
20m³ 7,100円
(280円/m³)
12,096円
(517.3円/m³)
50m³ 15,500円
(280円/m³)
26,037円
(485.7円/m³)

※消費税込
※5~50m³の価格は基本料金を含む
※適正価格…プロパンガス料金消費者センター<関東地方のプロパンガス適正料金表(戸建)>(2017年10月)をもとに計算
※平均価格…一般財団法人日本エネルギー経済研究所 石油情報センター LPガス月別(2017年8月)をもとに計算

上表を見ると分かるように、「相場(平均価格)」が必ずしも適正価格とはなっておらず、多くの家庭が適正料金を上回るガス料金を支払っていることがわかります。自宅のガス料金が、適正価格と比べて高いようであれば、適正価格に近づけることがガス代の節約に繋がるでしょう

プロパンガス会社の切り替えも視野に ~プロパンガス会社の選び方~

プロパンガスを使用している場合、中には「都市ガスに切り替えたい」と思う方もいるかもしれません。ただし、プロパンガスから都市ガスへ切り替えるためには、ある程度の初期費用がかかります。
また、そもそも都市ガスの供給エリア外では、都市ガスへの切り替えができないケースも。まずは、コストがかからず簡単なプロパンガス会社の切り替えから検討しましょう

プロパンガスの切り替えを行う際には、プロパンガス会社の仲介サービスを利用するのも一つの選択肢です。仲介サービスは無料で利用できるだけでなく、切り替え後にガス会社の値上げを防止する「価格保証」などのサービスも提供しています。まずは、料金診断や無料相談を行ってみてはいかがでしょうか。

プロパンガス消費者生活センター

東京に拠点を持つプロパンガス会社の切り替え相談サイト。公式サイト上の「料金診断」で現在のガス使用量とガス料金を入力すると、適正料金かどうかを診断。適正価格を上回る場合は、最寄りの優良ガス会社の候補ををピックアップしてくれる。切り替え後の値上げを防止する「適正料金保証書」も発行。ガス会社の変更手続きを代行してくれる点もうれしい。

エネピ

エネピ

アイアンドシー・クルーズが運営するプロパンガスの一括見積サイト。全国のLPガス会社と提携し、エネピの採用基準を満たした約20,000社の優良ガス会社の中から複数社の見積もりを提示してくれる。提示されたガス料金に納得できない場合は断ることも可能。見積もりの提示から切り替えまで、すべてカスタマーサポートが担当し、プロパンガスの切り替えに関する各種相談にも対応している。

一般社団法人 プロパンガス料金適正化協会

プロパンガスの料金相談・契約トラブル・価格交渉などに対応する一般社団法人。適正価格の提供に賛同する優良ガス会社の紹介も行う。一部サービスは有料。値下げ交渉成立後の価格維持(アフターフォロー)にも対応している。

プロパンガス会社を選ぶ際のチェックポイント

1料金体系

切り替える前に、基本料金と従量料金単価を聞いておきましょう。基本料金は、地域により差がありますが、1,500円から2,000円が適正範囲です。従量料金は1m³あたりの料金を確認します。毎月の明細書に基本料金や従量料金の記載があるかどうかもチェックポイントの一つです。

2事前通知の有無

検討しているプロパンガス会社が、値上げ時や値下げ時の通知サービスを行なっているかも確認しましょう。通知なしで価格の変更が行われると、「知らないうちに値上げされていた」ということも起こりかねません。いつから、いくら値上げするのかを通知してくれる会社を選びましょう。

3解約時の規定

契約書記入画像

プロパンガス会社によっては契約期間(最低●年間など)や解約時の違約金等について規定を設けているケースがあります。後々のトラブルを避けるためにも、契約期間はあるか、途中で解約した場合に料金が発生するのか、その金額はいくらかなどを必ず確認しましょう。

4メンテナンスや緊急時の対応

ガスの使用に問題があった場合や、トラブルが起きた場合の対応(サポート体制)もチェックしておきたいポイントです。また、そうしたトラブル時の対応は無料なのか、有料であればいくらなのかを必ず確認してください。

5安すぎる料金に注意

あまりに料金が安すぎるプロパンガス会社には、注意が必要です。特に、最初から適正価格よりも大幅に低い料金を提示するプロパンガス会社は、利用開始後に値上げが行われるケースも。料金の安さをウリにしているプロパンガス会社は、特に慎重にチェックしましょう。

料金明細書を用意して価格を比較

ガス料金の節約には、もちろん、ガスの使い方を見直す作業も必要です。しかし、毎日使用するガスの単価を安くすることができれば、使い方を変えないまま、ガス料金を大幅に節約することも可能

まずは、ガス料金の明細書を手元に用意し、現在の料金と使用量をチェックしましょう。それを元に、適正価格と比較して高いようであれば、プロパンガス会社の切り替えを検討してみてはいかがでしょうか。

(著者:久我裕紀)