電力会社を乗り換えるデメリット

電力会社を乗り換える3つのデメリットとその対処法

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はじめに

家庭への電力小売りが自由化され、2018年で早2年が経過しました。電力会社の乗り換えで、電気代の節約に繋がることが、徐々に浸透、乗り換えが完了したという方は増えてはいるものの、まだ「本当に乗り換える意味はあるの?」と疑問を抱いている方も少なくありません。

電力自由化は前述したように、多くの場合で電気代の節約が期待できます。その一方で必ずしもメリットだけではなく、実は何点かデメリットがあることを知っておくことも重要です

そこで本特集では、電力会社を乗り換える方法をおさらいした上で、電力会社を乗り換える3つのデメリットと、その対処法を解説します。

電力会社を乗り換える方法をおさらい

電力会社を乗り換える3つのデメリットとその対処法

電力会社の乗り換えは、とても簡単です。手元に現在契約中の電力会社の利用明細(検針票)を用意し、そこに記載されている情報をもとに、WEB上から乗り換えを希望する電力会社に申し込みを行います。申し込みの際は、検針票に記載されている「供給地点特定番号」「お客様番号」が必要になります。ただ原則として必要になる情報と手続きはこれだけ。現在契約中の電力会社への解約の手続きは不要です。一部の世帯では「スマートメーター」の設置が必要となりますが、この設置作業も原則工事に立会う必要なく、費用も一切かかりません。

電力会社の乗り換えの方法を詳しく知りたい方は、エネセーブのこちらの記事も参考にしてください。

詳しくはこちらをチェック【電力会社を切り替える方法は?】

次のチャプターでは、本特集の主題である、電力会社を乗り換えるデメリットとその対処法を解説していきます。

電力会社を乗り換えるデメリットその1 必ずしも電気代が安くなる訳ではない

電力会社を乗り換えるデメリットの1つ目は、家庭の電気の利用状況によっては、必ずしも電気代が安くなるとは限らない点です

電力会社を乗り換える3つのデメリットとその対処法

新電力と一言で言っても、電力会社ごとに、設定している料金や選択できるプランには大きな違いがあります。例えば、電気の使用量が多ければ多いほどお得な料金になるプランを提供する電力会社の場合、あまり電気を使用しない世帯(1人暮らし世帯など)に関しては、電気代が高くなってしまうケースもあります。つまり、電気代がそもそも安価な場合、乗り換える電力会社によっては、現在よりも電気料金が高くなってしまうケースがあるということを覚えておきましょう。

このデメリットへの対処法としては、電気料金が一定以上、必ず安くなる電力会社を選ぶことが重要です。実際に電力会社を乗り換える前に、料金シミュレーションを行い、既存の電気代と料金を比較してみましょう。注目すべきポイントは、基本料金と従量料金が、現在の電気料金プランと比較した際、どの程度安くなるのかです。

HTBエナジー たのしいでんき

HTBエナジー

旅行業大手のH.I.S.グループと、長崎のテーマパークを運営するハウステンボスグループが提供する新電力。HTBエナジー最大の魅力は、全国をカバーし、電気料金がほぼ確実に約5%安くなる料金プランのわかりやすさだろう。例えば、東京エリアの「東京大江戸プラン従量電灯B5」プランでは、東京電力に比べ基本料金・従量料金ともに5%安くなる。他の新電力とは異なり、電気使用量に関係なく料金が安くなるため、電力使用量の少ない1人暮らし世帯にもおすすめできる数少ない電力会社。

電力会社を乗り換えるデメリットその2 乗り換える電力会社によっては契約期間に縛りがある

電力会社を乗り換える際の2つ目のデメリットは、契約期間に一定の縛りを設けている電力会社があるという点です

例えば数ある新電力の中でも電気料金の安さから高い人気を獲得しているENEOSでんきも、プランによって契約期間に1年~2年の縛りがあり、2年プラン選択時に途中解約すると、1,080円の解約金がかかります。また、割引適用の条件として契約期間が設定されているケースがあるため、電気料金のプランを選ぶ際は、解約金の有無をしっかりチェックしておきましょう。

このデメリットへの対処法ですが、契約期間に縛りがない電力会社を選ぶことで、問題に対処することができます。もしかすると今年(来年)事情があり「途中で解約するかもしれない」という方は、契約期間の定めがない電力会社を選ぶようにしましょう。

東京ガス ずっとも電気

東京ガス画像

首都圏を中心に都市ガスの提供を行う東京ガスによる新電力のサービス。東京ガスを使用している世帯であれば「ガス・電気セット割」が適用され、電気とガスの合計額から毎月0.5%もしくは270円が割引される。途中で電気契約を解約した場合でも、違約金が発生しないため「よりお得な電力会社があれば乗り換えたい」という方にもおすすめできる。現在東京ガスを利用しており、電力会社の乗り換えを検討している家庭であれば、最も有力な選択肢になるだろう。

電力会社を乗り換えるデメリットその3 ほとんどの場合で請求書がWebまたはアプリベースに

電力会社を乗り換える際の3つ目のデメリットは、新電力の場合、紙の請求書が利用できない、もしくは発行を希望する場合、有料になるケースが多いという点です

電力会社を乗り換える3つのデメリットとその対処法

電気料金をしっかり節約するためには、毎月の電気使用量や電気料金の確認は必須の作業です。紙の請求書が毎月届けば、必然的に電気料金を確認することができます。これがWebベースになると、電気料金の確認が忙しさにかまけて疎かになってしまうことも(これは筆者の実体験でもあります)。例えば、思いのほか電気料金がかかってしまった月があったとしても、気付かないというリスクが起こり得ます。

このデメリットへの対処法としては、毎月決まった日にちに電気使用量と料金を確認する作業を習慣化することが大切です

例えば、「毎月1日には先月分の使用料をチェックする」というルールを決め、習慣化することができれば、電気を使いすぎてしまったことに気が付かないというようなことはないでしょう。むしろ、慣れればWEBやアプリから電気使用量・電気料金の方が確認しやすいと感じる方もいるはずです。電力会社によっては、電気料金や使用量がグラフで表示され、前月や前年と比較をすることもできるので、上手く活用すると良いでしょう。

エネセーブ編集部厳選!デメリットの少ないおすすめの電力会社

ここまでは電力会社を乗り換える際の、3つのデメリットとその対処法をご紹介しました。電力自由化は選択さえ間違えなければ利用者にとって、電気料金を節約でき、様々な付帯サービスを利用できるなど、様々なメリットがあります。以下は、エネセーブ編集部がおすすめするデメリットの少ないおすすめの電力会社です。電力会社選びに迷っているという方は是非チェックしてみてください。

ENEOSでんき

ENEOSでんき

エネルギー事業大手のJXTGホールディングスが提供する新電力のサービス。2016年JCSI(日本版顧客満足度指数)電力小売り部門で、第1位を獲得するなど、高い評価を獲得している。ENEOSでんきの料金プランは、電気使用量が多ければ多いほど電気料金が割安になるよう設計されているが、東京電力管内であれば電気使用量が少ない1人暮らし世帯でも電気料金が確実に割引になるよう考慮されているので、電力会社を乗り換えたことで、電気料金が高くなるリスクがない。また通常の料金プランには、1年の契約期間が設定されているが、解約手数料は原則発生しない点も嬉しい(※より電気料金がお得になる「にねんとく2割」を利用する場合の契約期間は2年間。途中の解約で1,080円の違約金がかかる)。また、費用はかかるが請求書・領収書を紙で発行(それぞれ1通162円)することもできるので、必要に応じて利用すると良いだろう。

メリットだけではなく、デメリットも把握した上で電力会社を乗り換えよう

電力会社の乗り換えを検討する際は、メリットだけではなくデメリットもしっかり把握しておくことができれば、電力会社選びに失敗する可能性がぐっと低くなります。

また電力会社の中には、WEB上で電力会社を乗り換えた際、どの程度電気料金を節約できるか、料金シミュレーションを提供しているところも少なくありません。

どの電力会社を選んだらいいかわからないという方は、電力会社の料金シミュレーションの結果も参考に、乗り換える電力会社を選んでみてはいかがでしょう?

また主要な電力会社の電気料金をシミュレーションできる「電気料金シミュレーション」も是非チェックしてみてください。

(著者:久我裕紀)