ガス自由化2017。東京ガスや大阪ガスの現在の取り組みと、新規に参入する東京電力、関西電力の動向は?

2017年、ガス自由化はどうなる? 東京ガス、東京電力、関西電力etc.・・・それぞれの企業の現状

更新

都市ガスが自由化される2017年4月まで、残り3ヶ月余りになり、ガス自由化の動向が気になっている方も多いのではないでしょうか。
2017年1月現在、都市ガスの小売り事業に参入を表明している企業は以下の通りです。

ガス自由化への参入を表明しているおもな企業~関東エリア~

東京電力エナジーパートナー

プロパンガス大手のニチガスと提携し、2017年7月からガス供給を開始予定。初年度は15万軒相当の家庭へ販売網の拡大を狙う。ガス料金プランや契約者向けサービスなどの詳細は未公開(2017年1月6日現在)。

対応エリア

未公開(2017年1月6日現在)

ニチガス(NICIGAS)

東京電力エナジーパートナーと提携。ガスの販売開始時期は、東電EPよりも早い2017年4月から。初年度は32万軒相当の販売を目指す。2019年までには、東電EPとニチガスで合計100万軒相当の家庭へ都市ガス販売を可能にする体制を整える。ガス料金プランや契約者向けサービスなどの詳細は未公開(2017年1月6日現在)。

対応エリア

未公開(2017年1月6日現在)

東京ガス

国内最大の都市ガス会社。ガス自由化においては新規参入企業から追いかけられる立場だが、電力自由化では累計60万件の新規申込を獲得するなどシェアの一翼を担う。ガス料金プランや契約者向けサービスなどの詳細は公式HP上で公開中

対応エリア

東京都(23区・調布市・八王子市・武蔵野市・三鷹市など)、神奈川県(横浜市・川崎市・平塚市・鎌倉市・藤沢市・茅ヶ崎市など)、埼玉県(さいたま市・川口市・所沢市・上尾市・草加市など)、茨城県(日立市・竜ヶ崎市・牛久市・つくば市・取手市など)、栃木県(宇都宮市・真岡市など)、群馬県(前橋市・高崎市・藤岡市など)、千葉県(千葉市・四街道市)

2017年、ガス自由化はどうなる?

関東エリアでは、東京電力・ニチガスが参入を表明しており、東京ガスの現行の料金プランに対してどのような差を打ち出すかに注目が集まっています。東京電力とニチガスは業務提携をしているため、両社の料金プランは同一となる可能性が高く、主には東京ガスとの比較がポイントになるでしょう。
料金プランやサービスは現状未公開となっているものの、初年度の獲得件数目標は東電・ニチガスの合計で47万件と低くはなく、それなりに勝算のある料金プランが提示されるのでは、と期待が持たれています。
東京ガスエリアの都市ガス世帯は、新プランのお得度を比較するためにも、去年一年間のガス料金を把握しておくと良いかもしれません

ガス自由化への参入を表明しているおもな企業~関西エリア~

関西電力

ガス自由化への参入を一早く表明した企業の一つ。都市ガスシェアNo.2の大阪ガスを意識し、「関電ガス」のサービス名で、既存の都市ガス料金よりも有利な料金プランを提示。電気とのセット割や早期契約割引なども提供している。料金プランやその他の詳細は公式HP上で公開中。

対応エリア

大阪ガスの都市ガス提供エリア(下記)に準ずる

大阪ガス

国内シェア2位の大手都市ガス会社。東京ガスと同様、ガス自由化では関西電力からの追い上げを受ける側となる。2016年4月より新電力サービスに参入しており、約20万件の供給開始実績を持つ。ガスと電気のセット割のほか、2年契約で割引率がアップする「長期2年割引」も提供。

対応エリア

大阪府(大阪市・泉大津市・松原市・豊中市・吹田市・堺市・和泉市など)、兵庫県(尼崎市・芦屋市・伊丹市・西宮市・神戸市など)、京都府(八幡市・日向市・久遠山町・京都市・宇治市・亀岡市など)、奈良県(三郷町・王寺町・奈良市・斑鳩町など)、和歌山県(和歌山市・海南町など)、滋賀県(大津市・近江八幡市・草津市・守山市など)

詳しい情報が待たれる関東エリアに対して、すでに新規参入企業が料金プランを提示し、消費者に選択を迫っているのが関西エリアです。
関西電力の「関電ガス」と、既存の都市ガス会社である「大阪ガス」は、ともに電気とガスのセット供給を実施。2017年1月現在、ガス料金においては関西電力がやや割安な料金プランを提示しており、電気料金においては「大阪ガス」のほうがやや割安という、一長一短の料金体系です。

関西電力

ガス料金※B料金 基本料金:1,283.90円/従量料金:112.99円(原料費調整後従量料金)
電気料金※従量電灯A 基本料金:373.73円/従量料金:22.83~33.32円
その他サービス 電気とガスのセットで2%OFF、平成30年1月31までの申込で1%OFF、はぴeポイントが貯まる(ガス料金1,000円=5ポイント)

大阪ガス

ガス料金※B料金 基本料金:1,337.40円/従量料金:119.45円
電気料金※従量電灯A 基本料金:499.95円/従量料金:22.78~32.60円
その他サービス 電気とガスのセットで1%OFF、2年契約で2%OFF

ただし、両社とも電気とガスのセット契約で割引を提供するなど、その他のサービスにも力を入れており、自由化を機に電力会社とガス会社をまとめた場合、どちらの企業を選択しても一定の光熱費引き下げ効果があります。
関西エリアにおいては「電気は関西電力、ガスは大阪ガス」という従来の契約を継続するほど損をする仕組みとなるため、電気とガスを併せて有利な企業に乗り換えるのが賢い選択と言えるでしょう。