電力自由化は本当にお得? 電力会社選びで損しないための3ステップ。

電力自由化で得する人・損する人 -電力会社を賢く選ぶための3ステップ-

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電力自由化で得する人・損する人 -電力会社を賢く選ぶための3ステップ-

電力小売り自由化からもうすぐ一年。電力会社を自由に選べるようにはなったものの、「どの電力会社がお得なのか」「切り替えるときに気を付けることはないのか」等、電力自由化で得するための方法がいまいちわからないという方も多いでしょう。

電力自由化の大きな誤解の一つが「電力会社を切り替えれば、必ず電気代が節約できる」というもの。実際には、家庭ごとに電気の使い方が異なるうえ、電力会社によって料金プランや対応する契約アンペア等も違いがあるため、どの電力会社に切り替えても必ず電気代が安くなるとは限りません。

ただし、切り替える前に電力使用量や電力会社の特徴をしっかりと把握しておけば、切り替えで損をしてしまう可能性は大幅に減らすことができます

今回は、電力会社を賢く選ぶコツを3ステップで解説。電力自由化で得するために知っておきたいポイントをチェックしましょう。

1まずは検針票を用意する

電力自由化で得する人・損する人 -電力会社を賢く選ぶための3ステップ-

最初に用意したいのが、毎月家庭のポストに投函される電力会社からの「検針票」です。お得な電力会社を見つけるためには、検針票に記載されている以下の3つのデータが不可欠。検針票はいつも捨てているので手元にない・・・という人は、今月分の検針票が届いたら早速チャレンジしてみましょう。

検針票でわかること

  • 1ヶ月の電気代・・・支払金額のほか、電気代算出の根拠となる基本料金や従量料金なども記載されています。
  • 1ヶ月の電力使用量・・・電気の使用量。よくよく見ると前年比(去年より多かったか少なかったか)の記載もあり。
  • 供給地点特定番号・・・電力契約ごとに振り分けられているIDナンバー。電力会社を切り替えるときに必要です。
⇒ 得する人 検針票は捨てずにとってある。1年分あれば理想的。1ヶ月分でも問題なし!
⇒ 損する人 検針票はすぐにゴミ箱へ。毎月の電気代もよくわからない・・・。

2電気代や電気使用量の「多い」「ふつう」「少ない」を分別

検針票で1ヶ月の電気代をチェックしたら、それが「高い」のか「低い」のか、それとも「ふつう」なのかをチェックしましょう。総務省の家計調査によると、2016年の家庭の1ヶ月間の電気代は、一人暮らし世帯で平均4,148円、2人以上の世帯で平均10,099円。自宅の電気代が平均よりもどの程度高いか低いかによって、自分の電気使用量の傾向がわかります。

電気代の平均 ※総務省 家計調査(全国、2016年)

  • 一人暮らし世帯・・・4,148円/月
  • 2人以上の世帯・・・10,099円/月
⇒ 得する人 電気代が平均と比較して多いか中程度。あるいは平均以下だけど、もっと節約する方法はないか気になる。
⇒ 損する人 電気代は平均以下なので、節約の必要性は特に感じない。

3電力会社を比較する

電気代や電気使用量の傾向をつかんだら、いよいよ電力会社を比較し、どの程度電気料金が安くなるかどうかをチェックしましょう。1社1社をやみくもに調べても疲れてしまうので、あらかじめ電力会社それぞれの特徴を知っておくと便利です。

電力使用量が多いほどお得になる電力会社

ほとんどの電力会社はこのタイプ。毎月の電力使用量が300kWh以上(電気代で約8,000円前後)の家庭は特におすすめです。

ENEOSでんき

ENEOSでんき

JXエネルギーの電力会社。電気料金をENEOSカードで支払うと、ガソリン代が割引(1円/L)になる。2年契約をすると、さらに1kWhあたり0.20円引。300kWh超の従量料金単価が割安。契約アンペア10A以上対象。

東京電力エナジーパートナー

東京電力エナジーパートナー

電力自由化前まで関東エリアを中心に電気を供給していた既存電力会社。電気の使用量や使用時間帯別に複数のプランを提供。自由化後は電気料金の支払いでPontaポイントが貯まる。契約アンペア10A以上対象。

電気使用量に関わらずお得になる電力会社

一人暮らしや電力使用量の少ない家庭はこちら。わかりやすい料金体系を持つ電力会社が多く、電気代の節約効果も高めです。

Looopでんき

Looopでんき

太陽光発電システムのLooop(ループ)が運営する電力会社。基本料金は無料で、従量料金が1kWh当たり26.0円。使った分の電気代のみ支払うシンプルな料金プランが人気。駆けつけサービスも提供。契約アンペア10A以上対象。

HTBエナジー

HTBエナジー

旅行会社エイチ・アイ・エスが運営する電力会社。基本料金・従量料金とも既存電力会社の従来プランと比較して5%安くなる。電気をあまり使わない家庭でも電気代節約が可能。契約アンペア30A以上対象。

ガスとのセットがお得な電力会社

ガス会社が運営する電力サービスでは、ガスと電気をセットにすることで割引が適用されるケースが少なくありません。光熱費をまとめて節約する場合におすすめです

東京ガス ずっとも電気

東京ガス ずっとも電気

ガス自由化以前は関東エリアの都市ガス網を管轄していた既存ガス会社。「ガス・電気セット割」で電気代が月270円割引になる。料金プランは電力使用量が多いほど割引率が高い。契約アンペア30A以上対象。

サイサン エネワンでんき

サイサン エネワンでんき

プロパンガス会社。プロパンガスと電気のセットで月200円割引。ウォーターサーバーや光回線もサイサン系列にすると割引額がアップ。電気料金に応じてPontaポイントが貯まる。契約アンペア30A以上対象。

⇒ 得する人 傾向の似た電力会社でも細かい電気料金は違うはず。シミュレーションで最終チェック。
⇒ 損する人 電力会社を何社も調べるのは面倒なので、切り替えずに様子を見る。