東京ガスが提供する電気に、一人暮らし向けの新しい料金プラン「ずっとも電気1S」が加わることが決まり、話題となっています。
供給開始は2018年4月1日から。申し込みは2018年1月17日からすでに受け付けをスタートしています。
新しい電気料金プランの特徴は、現行の「ずっとも電気1」よりも東京電力エナジーパートナーの従来プラン(従量電灯B)に近い料金体系となっている点。
東電EPの自由化前プランに近づけることで、従来プランから切り替えた場合の違いが、よりわかりやすくなっています。
東京電力エナジーパートナーとずっとも電気1Sの料金を比較
東京電力エナジーパートナー 従量電灯B | 東京ガス ずっとも電気1S | ||
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基本料金(円/10A) | 280.80 | 280.80 | |
電力量料金(円/kWh ) | ~120kWh | 19.52 | 19.49(▲0.15%) |
121~300kWh | 26.00 | 24.89(▲4.27%) | |
301kWh~ | 30.02 | 26.99(▲10.09%) |
上の表の通り、ずっとも電気1Sを東電EPと比較すると、基本料金には変化がありませんが、電力量料金は、ややお得になっています。
また、電気使用量に応じて割引率が高くなるため、一人暮らしでも比較的電気を使用する方や、季節によって電気使用量の幅が大きい(年間で見た場合の電気使用量が多い)方に、特におすすめと言えるでしょう。
ちなみに、東京ガスの報道資料(※)によると、年間の電気使用量が2,000kWhの場合は、従量電灯Bよりもずっとも電気1Sのほうが、年間1,500円ほどお得になります。
また、東京ガスの現行プランである「ずっとも電気1」との比較では、年間の電気使用量が3,000kWhよりも少ない場合に、ずっとも電気1Sを選択したほうがお得になるとのこと。
※東京ガスグループの総合エネルギーサービスプラン 「ずっともプラン」の拡充 ~電気の新料金メニュー登場~【PDF】
その他、東京ガスの都市ガスを利用している世帯が、電気を契約をすると、セット割が適用され、毎月の電気料金の0.5%相当の割引を受けることができます。(例:電気料金4,000円の場合、4,000円×0.005=20円を割引)
また、電気とガスのセット契約で、電気料金1,000円につき15ポイントのパッチョポイントを付与。パッチョポイントは、東京ガスが発行する独自ポイントですが、Tポイントや楽天スーパーポイントなどに等価交換できるため、電気料金1,000円あたり15円相当の割引が受けられる計算になります。
東京ガスをHTBエナジー(H.I.Sでんき)と比較してみる
このように、電気使用量によっては、東電EPの「従量電灯B」や、東京ガスの「ずっとも電気1」よりもお得になる「ずっとも電気1S」ですが、それ以外の電力会社との比較ではどうでしょうか。
一人暮らしにお得な電力会社として知名度が高いHTBエナジー(H.I.Sでんき)の場合、基本料金・電力量料金の両方で、東京電力エナジーパートナーよりも電気料金単価を5%引き下げています。
東京ガスとHTBエナジーの電気料金を比較
- HTBエナジー(従量電灯B)……月額4,458円(税込)
- 東京ガス(ずっとも電気1S)……月額4,557円(税込)
【参考】東京電力エナジーパートナー(従量電灯B)……4,711円(税込)
※契約30A、月間使用量180kWh、燃料調整費は平成30年3月時点(-2.83円/kWh)、再生可能エネルギー発電促進賦課金等は平成29年5月~平成30年4月(2.64円/kWh)
上記の試算を見ると、東京ガスのガス・電気セット割や、ポイント値引き分を考慮しても、月に180kWh前後の使用量の場合は、HTBエナジーのほうが、わずかに電気料金の節約効果が大きいことがわかります。
どの電力会社のプランがもっともお得になるかは、月々の電気使用量により異なります。
電気の使い方は人それぞれ。ほとんどの電力会社では、公式サイト上で節約額のシミュレーションができるようになっています。
一人暮らしで電力会社の切り替えを検討している方は、検針票(できれば1年分)を手元に用意し、各社のシミュレーションをもとに自分の電気の使い方に合った電力会社を選びましょう!