電力会社の切り替え、タイミングはいつ?

電力会社を切り替えるタイミングと手続きのポイント。おすすめの電力会社は?

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電力会社の切り替え、みんなはどれくらいしている?

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2016年4月からスタートした家庭向けの電力小売自由化。これにより、一般家庭でも自由に電力会社を選べるようになりました。
しかし、「電力会社がたくさんありすぎて、どれを選べばよいかわからない」「電気代がそこまで大きな負担ではないので切り替えるほどではない」という方も多いのではないでしょうか。

実際の電力会社の切り替え状況は、資源エネルギー庁が発表するスイッチング率(低圧分野)データによると、2017年11月時点で約13.6%(新電力への切り替え約8.2%、同電力会社内での契約切り替え約5.4%の合計)※。
つまり、電力会社を切り替えているのは、対象世帯の1割強に留まっており、多くの家庭が、まだ様子見段階であることがわかります。

資源エネルギー庁「電力小売全面自由化の進捗状況 (PDF)」

電力会社の切り替えは今からでもしたほうがいいの?

スイッチング率で見ると、あまり進んでいないように見える電力会社の切り替えですが、件数そのものは、電力自由化後から一貫して右肩上がりで上昇。
自由化がスタートしてから、現在までの間にも、より低価格で電気を供給する電力会社が新たに参入、様々な電力会社が新しいサービスを導入するなど、私たちの電気を取り巻く環境は常に変化しており、少しずつ利便性が高まっています。
電力自由化の直後に、あまりメリットがなさそう……と感じた方でも、現在は状況が変わっている可能性も大いにあるでしょう。

そこで本特集では、「電力自由化の波に乗り遅れてしまった」という方のために、電力会社を切り替えるタイミングと、実際に手続きする際のポイントを解説。さらに、編集部が厳選した、おすすめの電力会社もご紹介します。

こんなときに検討してみよう!電力会社を切り替える3つのタイミング

電力会社を切り替えるタイミング その1:引っ越した(引越す予定がある)

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就職・進学・転勤などで引っ越しをしたときや引越しの予定がある方は、電力会社を切り替える良いタイミングと言えるでしょう。
とくに、首都圏を中心とした「東京電力エリア」と、大阪中心の「関西電力エリア」は、電力会社の参入がもっとも活発な地域。
それぞれの電力会社が、お得度の高い電気料金プランを提供し、しのぎを削っているので、これらのエリアに引っ越す方であれば、電力会社を切り替えることで電気代が安くなる可能性が高いでしょう。
電力会社の切り替えは、賃貸住まいやマンション・アパート等でも、問題なく行うことができます
ただし、切り替えの際には「供給地点特定番号」と呼ばれる22ケタの数字(位置情報)が必要です。供給地点特定番号は、電気代の明細(検針票)に記載されている他、そのエリアの既存電力会社(地域電力会社)に問い合わせれば教えてもらうことができるので、引っ越しと同時に電力会社を切り替えたい方は、入居前に確認しておきましょう。
なお、転居先の電力量計がスマートメーターでない場合は、原則として、スマートメーターへの交換工事が完了してからの切り替えとなります。東京ガスENEOSでんきのように、スマートメーター交換前でも切り替えに対応している電力会社もあるので、すぐに切り替えたい場合はチェックしてみましょう。

電力会社を切り替えるタイミング その2:電気の使用量が増えた

「結婚した」「子どもが産まれた」「ペットを飼い始めた」「親と同居するようになった」等、ライフスタイルや家族構成が変化すると、電気の使用量が大きく変化することも。
今までと比較すると電気を使用する頻度が高くなりそうだと思ったら、電力会社を切り替える絶好のタイミング。あらかじめ安い電力会社に切り替えておくことで、電気使用量の増加にともなう電気代アップを抑えることができるでしょう。
電力会社の多くは、一定以上の電気を使用する家庭(1ヶ月300kWh程度が目安)の料金プランを優遇しており、既存の電力会社よりも電気代が安くなるプランを用意しています
どれくらい安くなるかは、電力会社のプランと、毎月の電気使用量により異なりますので、まずは家庭の電気使用量をチェックしてみることから始めましょう。

電力会社を切り替えるタイミング その3:電気代を見直し家計を節約したい

住まいや家族構成などに大きな変化はないけれど、毎月の家計をもう少し節約したい、と考えている場合も、電力会社を切り替えるタイミングと言えます
とくに、夏場・冬場はエアコンの電気使用量が増え、電気代が家計を圧迫する季節。冬はガス代もかさむので、家計にとってはダブルパンチとなります。
家計を節約する場合は、夏冬前に電力会社の切り替えを終わらせておくと良いでしょう。申し込みから、実際に電気が切り替わるまでには、通常2~3ヶ月程度かかるため、早めに申し込み手続きしておくことをおすすめします。

電力会社を切り替えるときの手続きは?

電力会社を切り替える際は、おもに以下のような流れで、切り替え手続きを行います。

①電力会社の候補を絞って供給エリアをチェック

②切り替えの申し込みと電力供給開始日の確認

③供給開始日当日の通電を確認

1電力会社の候補を絞って供給エリアをチェック

まずは現在住んでいる地域の電力会社の中から、いくつか候補をピックアップしてみましょう。
資源エネルギー庁がホームページ上で公開している「登録小売電気事業者一覧」には、電力供給を行っているすべての電力会社の供給地域やホームページアドレス等が掲載されています。
また、エネセーブによる電力会社の評判などから絞り込む方法もおすすめです。

詳しくはこちらをチェック【電力会社とガス会社の評判】

電力会社を比較する際のポイントは、たとえば、電気代の節約が目的なのであれば、現在よりも安くなるかどうか、という1点に絞って考えると良いでしょう。電力会社は数が多く、料金プランも様々。そのため、複数の電力会社を同時に比較するのは容易ではありません。
まずは現状よりも少し有利な電力会社に切り替えてみて、しばらく使用してみたあと、もっと良い電力会社が見つかれば再度切り替えるというようにしていけば、電力会社を選ぶわずらわしさを最小限に抑えることができます。

2切り替えの申し込みと電力供給開始日の確認

切り替え先の電力会社を決めたら、ホームページや電話で切り替えの申し込みを行います。
切り替え時に必要な「供給地点特定番号」は、電気代の明細(検針票)に記載されているので、準備しておきましょう。明細がない方は電力会社に問い合わせることで、供給地点番号の確認が可能です。
ほとんどの電力会社は、公式サイト上で電気料金のシミュレーションができるため、申し込みを行う前に、検針票に記載された電気使用量で電気料金を試算してみて、ちゃんと安くなるかどうかをチェックするのもおすすめです。

申し込みが完了すると、しばらくして、電力会社からメールまたは書面で供給開始日の案内が届きます。引っ越しと同時に切り替える場合は、今までの電力会社の利用停止手続きが必要になる場合もあるので、切り替え先の電力会社にしっかりと確認しておきましょう。
切り替えにかかる日数は、スマートメーターへの交換も考慮すると2~3ヶ月程度を見込んでおくと安心です。

3供給開始日当日の通電を確認

電力会社を切り替える際は、原則的に立会不要です。停電になるケースはまずありません。またスマートメーターへの交換も、電力会社のほうで手配・実施してくれるのが一般的。利用者は、供給開始日に電気が間違いなく来ているかどうかを確認すれば、あとの手続きも不要です。
なお、引っ越しと同時に電力会社を切り替える場合は、ブレーカーが下がっていることが多いので、新居に着いたときは、まずブレーカーを上げて通電を確認しましょう。

電力会社を切り替えるときはチェックしておきたい!おすすめの電力会社

HTBエナジー たのしいでんき

HTBエナジー

大手旅行会社H.I.Sが提供する新電力。供給エリアは、東京・関西・北海道・東北・中部・中国における既存電力会社の供給地域。
「従量電灯B5コース」は、電気料金が一律で5%OFFになる。電気の使用量や単身世帯・家族世帯を問わず、電気代を確実に節約したい家庭におすすめ。
「ママトクコース(19:00〜21:00)」「朝ママトクコース(6:00〜8:00)」は、毎日2時間分の電気料金が無料となる。対象の時間に電気使用量が多い家庭であれば、電気料金の節約が期待できる。
電気以外の日常生活のトラブルをサポートする「安心サポート24」などのオプション(別料金)も充実。契約後一年以内の解約で、違約金が発生する点に注意したい。

JXTGエネルギー ENEOSでんき

ENEOSでんき

エネルギー事業大手のJXTGグループが提供する新電力。供給エリアは、東京・神奈川・埼玉・千葉などを中心とする東京電力エリア。
電気料金プランは「Vプラン」を提供。基本料金は東京電力の従来プラン(従量電灯B)と同額だが、電気の使用量に応じて発生する従量料金は最大で14%OFF(月の電気使用量が300kWh以上の場合)となり、電気をよく使う家庭ほど割安になる。
また、2年以上の利用契約で「にねんとく2割」が適用され、電気料金が1kWhあたり0.20円割引。3年目からは割引額が拡大され0.30円割引。
ENEOSカード(クレジットカード)で電気料金の支払いを行うと、ガソリン代が1Lあたり1円割引になる点も注目したい。なお、車を利用しない世帯でも、電気料金の支払い200円ごとにTポイントやANAマイルなどが付与される(ENEOSカードのガソリン代割引とは併用不可)。

東京ガス ずっとも電気

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東京ガスが提供する新電力。供給エリアは、東京・神奈川・埼玉・千葉などを中心とする東京電力エリア。
電気料金プランは、家族世帯向けの「ずっとも電気1」と、電気使用量が少ない世帯向けの「ずっとも電気1S」を提供。基本料金は東京電力の従来プラン(従量電灯B)と変わらないが、従量料金は電気使用量が多いほど割安になる(東京電力と比較した場合、月の電気使用量300kWh以上で最大21%OFF)。
家族世帯向けの「ずっとも電気1」では、ガスと電気のセット契約を行うと毎月の電気料金から270円を割引。24時間365日対応の「生活まわり駆けつけサービス」も無料利用できる。電気だけでなく、水まわりや玄関鍵、窓のトラブルにも対応してくれる点が魅力。
また、毎月の電気料金の支払い1,000円ごとに独自のポイント「パッチョポイント」が15ポイント貯まり、楽天スーパーポイントやTポイントと等価交換可能。たとえば、月の電気料金が6,000円の場合は、90ポイントが付与されるため、ポイントによって実質90円の電気代割引を受けられる計算になる。

思い立ったときが電力会社の切り替え時。各社の料金プランを比較し、自分に合った電力会社を選ぼう

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電力小売り自由化が始まってから2年以上が経過し、電力会社を比較して選ぶという発想も、徐々に世間に馴染んできました。
自由化とともに、新たな電力会社が次々と参入し、複数の電気料金プランが登場したことで、「かえって選びにくい」と感じている方もいるかもしれません。

しかし、電力会社を切り替える目的は、つきつめていけば、「今よりも少し電気代を安くしたい」「再生可能エネルギーメインの電気に切り替えたい」等、意外にシンプルな望みがきっかけとなっているケースがほとんどです。
多くの電力会社を一斉に比較するのではなく、「今現在、利用している電力会社とのみ比較して、良さそうであれば、とりあえず切り替えてみよう!」でOK。エネセーブがおすすめする電力会社であれば、まず間違いなく電気代を節約できるはずです。
これまでは「なんとなく難しそう……」と、切り替えを迷っていた方も、この機会に新しい電力会社へ切り替え、電気代のスリム化を実現してみてはいかがでしょうか。